Open bite

★が多いほど悪くなります(3段階)。

見た目
歯の寿命への影響 ★★★
噛みにくさ ★★★
治療難易度 ★★★
オープンバイトとも言われる前歯が噛んでいな状態です。

開咬とは前歯が噛んでいない噛み合わせのことです。
自分では不正咬合に気づきにくいですが、実は非常に問題のある噛み合わせです。
軽度であれば、見た目はほとんど気になりません。だから、自ら開咬の治療希望をされる方は少ないです。重度になると「前歯で食べ物が噛み切れない」という訴えが出ます。
ただ、舌を使って、器用に噛み切り、ハンバーガーやラーメンを難なく食べられる人もたくさんいます。この舌を使う癖が開咬の大きな特徴であり、大きな難関になります。

舌癖の改善が
開咬治療のカギを握る

上下の歯の間に隙間があると、舌で埋めないと嚥下がうまくいきません。これが最も多い舌癖です。

開咬が先か、舌癖が先か、いずれにしろ、開咬と舌癖には切っても切れない深い関係があります。開咬の要因として最も多いのは前歯が萌出する小学低学年時に、舌を上下前歯の間に入れる舌突出癖とされています。開咬になった後は、しゃべるとき、つばを飲み込むとき、前歯で噛み切るときなどに舌を上下前歯の間に入れる習慣がついてしまい、開咬が重篤化する傾向があります。
矯正歯科治療をする際も、舌癖があると治りにくく、後戻りしやすくなります。だから、舌癖を改善するための装置や訓練が必要になることもあります。ただ、開咬が治れば、舌を入れるスペースがなくなるので、舌癖が改善することも多いようです。

見た目や噛みにくさが気にならなくても、絶対治療すべし

下から見て、前歯が噛んでいない。このような噛み合わせも開咬であり、要注意、要治療です。

開咬は日常では困っていない人が多い噛み合わせです。しかし、それは若いときだけで、40歳を超えるころには奥歯や顎関節に大きな問題が生じます。開咬は「理想的な噛み合わせ」と真逆の噛み合わせのため、奥歯に大きな負担がかかり、経年的に奥歯を失っていくリスクが非常に高いです。「歯の寿命への影響」★3はここからきています。自覚症状と噛み合わせのリスクの大きなギャップが開咬治療の大きな障壁になります。
成人で開咬の人は学生時代の歯科検診で何回かは指摘され、治療を勧められているはずです。
それは叢生や上顎前突とは違い、できれば治した方が良いというレベルではない勧告なのです。「気にならないから大丈夫です。」と思うかもしれませんが、見た目は気にならない噛み合わせだから要注意なのです。反対咬合と並び、歯の寿命を著しく短くする噛み合わせである開咬はできるだけ早期に治療すべきと言えます。

開咬の治療方法

前歯が噛んでいないと、話すとき、飲み込むときなどに空気が漏れるので、舌でふさぎたくなります。

開咬は最も治療が難しい噛み合わせの1つです。その大きな理由は舌癖が関与するからです。舌を上下顎の前歯の間に入れる習癖があると、矯正歯科治療で歯を動かそうとして、なかなか噛んできません。また、1度は矯正歯科治療で前歯が噛んだとしても、後戻りしやすいと言えます。それでも、しっかり力をかけられる矯正装置で前歯を閉じてあげれば、前歯は噛むようになります。前歯が閉じれば、舌が入るスペースもなくなるので、徐々に舌癖も改善することが多いようです。
近年、様々な装置が開発され、従来は時間がかかっていた開咬の治療もかなり時間短縮されました。

開咬の症例

Case01骨格性下顎前突にアンカーを用いて短期間で改善した症例

主訴 下顎変位を伴う開咬症例を改善した症例 診断 右側アングルⅢ級、左側アングルⅠ級の下顎左側変位を伴う開咬
矯正方法 ゴムメタルと矯正用インプラントを用いた唇側非抜歯矯正 矯正期間 11か月
費用 690,000円(税別) 調整料 月1回 5,000円(税別)

    治療前

    矯正装置装着

    治療後

  • 前歯がしっかり噛みこむようになりました。「ラーメンが噛み切れるって最高!」という言葉をいただきました。