Orthodontic plate

床矯正歯科治療は、臨床上の咬合の発育段階を示す方法として、ヘルマンの咬合発育段階という方法があり、第1期治療は、ヘルマンの咬合発育段階Ⅲ A(第1大臼歯萌出完了期)から行うことが多く、その中で、最もポピュラーで特にヨーロッパでは広く普及している、取り外し式の機械的装置を使用した治療法です。

また適応範囲も広く、こどもに起こる歯列不正の大部分が叢生(歯列の凸凹)です。歯が凸凹に生えることにより、出っ歯や反対咬合になる場合がありますが、それらは骨格的なものは少なく、歯がきれいに並べば、解決することが多いです。重度の出っ歯や反対咬合、開咬はそちらの改善を優先するため、別の装置なりますが、逆に言うとそれ以外は床矯正治療の適応になります。

床矯正歯科治療
3つのポイント

  • Point01抜歯をしなくていい

    床矯正歯科装置は、お子様の成長に合わせて少しづつ歯列の幅を広げて行くことで、健康的な天然歯を抜歯する可能性を回避できる矯正です。

  • Point02治療期間が短い

    マルチブラケットシステムの治療には数年の期間がかかる場合が多くありますが、床矯正歯科装置の治療期間はおよそ1年ほどで終わる事が多いです。

  • Point03治療費が比較的安い

    永久歯が生え揃ってから行う、マルチブラケットシステムに比べると、抜歯やワイヤーを固定するブラケットなどが無い事から治療費も比較的安くすみます。

床矯正歯科治療 症例紹介

Case01下顎前歯の叢生を改善した第1期治療症例

主訴 下顎前歯が凸凹に生えてきた 診断 上下顎前歯叢生
(上顎の側切歯は未萌出だが、歯の大きさとスペースから考えると叢生になる)
矯正方法 床矯正拡大装置(上下顎)+マルチブラケット(上下顎6本×2) 矯正期間 9か月
費用 345,000円(税別) 調整料 下記を参照

    初診6歳7か月。
    下顎前歯の叢生を気にして受診。

    床矯正拡大装置の開始。
    治療期間6か月。
    調整料 月1回 3,000円(税別)

    マルチブラケット装置開始。
    治療期間3か月。
    調整料 月1回 5,000円(税別)

    第1期治療期間9か月。
    保定と生え変わりの経過観察。

当院で行っている床矯正を主装置とした第1期治療として、最もオーソドックスなパターンです。下顎前歯の凸凹を主訴としたもので、床矯正拡大装置を半年、マルチブラケットを3か月で動的治療を終了しています。

Case02機能的矯正装置(ムーシールド)終了後の第1期治療症例

主訴 永久歯の前歯が凸凹に生えてきた 診断 上下顎前歯叢生(上顎の側切歯は未萌出だが、歯の大きさとスペースから考えると叢生になる)
矯正方法 床矯正拡大装置(上下顎)+マルチブラケット(上下顎6本×2) 矯正期間 13か月
費用 345,000円(税別) 調整料 下記を参照

    再診7歳2か月。
    反対咬合の再発はないが、永久歯が叢生に生えてきた。

    床矯正拡大装置の開始。
    治療期間8か月。
    調整料 月1回 3,000円(税別)

    上顎側切歯が生え変わるのを待ってから、マルチブラケット装置開始。治療期間3か月。
    調整料 月1回 5,000円(税別)

    第1期治療期間4年6か月。保定と生え変わりの経過観察。

ムーシールドによる反対咬合治療後、定期検診で永久歯の生え変わりを観察しました。しかし、大きな歯が生えてきて、前歯が叢生になりました。そこで、床矯正拡大装置とマルチブラケットを用いた第1期治療を再開しました。この症例も第1期治療として、比較的多いパターンです。

床矯正前の
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