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Column 矯正歯科治療コラム

こんな歯の悪くなり方は要注意!!

歯の2大疾患であるむし歯、歯周病はどちらも細菌感染症です。
むし歯菌、歯周病菌の数、活性度、唾液の質、食事の質、歯の質などにより、発症には個体差があります。
むし歯になりやすい人、なりにくい人がいるのはそういう理由です。
しかし、むし歯になりやすい人でもすべての歯が同時に、むし歯になるわけではなりません。
28本永久歯がある中でどの歯がむし歯になったかに、注目する必要があります。
歯並びが悪くて、歯みがきがしにくい歯であれば、むし歯のリスクは高くなります。

しかし、ほとんどの場合は歯みがきが直接原因ではなく、噛み合わせからくる咬合力負担過多が原因です。
むし歯菌、噛み合わせ、どちらが主原因かを見分けるには、どうしたらよいでしょうか?

奥歯2本に注目してください

22歳男性です。第1大臼歯が天然歯なのに対して、第2大臼歯は神経のない金属のかぶせ物です。噛み合わせは開咬です。噛み合わせから悪くなっている典型です。

1番奥(親知らずを除く)に大臼歯と呼ばれる大きな歯(幅10mm以上)が2本並んでいます。
右上、左上、右下、左下の4か所にそれぞれ2本ずつ、合計8本の第1,2大臼歯があります。

この並んだ2本の歯にどんな治療がされているかで、噛み合わせが影響しているかが推察できます。


表に示すように第1大臼歯は6歳臼歯と呼ばれ、永久歯として初めに萌出します。
それに対して、第2大臼歯は平均12歳で親知らずを、除く永久歯で最後に萌出します。
この差は6年、ほぼ小学生の6年間に当たります。
この2本を比べたとき、むし歯になるリスクが高い、のはどちらでしょうか?
歯がちゃんと磨けているか怪しい小学1年生のころに、萌出して、むし歯菌の中を6年間も多く耐えていく
第1大臼歯は明らかに条件が悪いです。
若年者の口腔内でむし歯を治療した跡の修復物が多いのは当然、圧倒的に第1大臼歯です。

第2大臼歯にかぶせ物がされてる人は要注意

 


35歳女性です。第1大臼歯がすべて生活歯に対して、第2大臼歯はすべて失活歯しかも、右上は喪失しています。噛み合わせは開咬。矯正治療が必須になります。
永久歯の萌出順番に逆らうように第1大臼歯より第2大臼歯が悪く、なっている人は噛み合わせと力からの悪化を強く疑います。
特に30歳以下であれば、奥歯にかかる強大な力をできるだけ早く、取り除くために、噛み合わせの治療が必須です。
力の問題が解決しない限りは、部分的にむし歯、歯周病治療や、脱離した修復物を再装着しても、早期に再発します。
その治療の繰り返しが歯の寿命を縮めることになります。
一生涯の問題になりますので、よく考えなければなりません。