前歯の噛み合わせが悪い?開咬の治療方法について
こんにちは!筑肥線「九大学研都市駅」から徒歩6分、福岡市西区の「矯正」に強い歯医者さん、昭和歯科・矯正歯科です。
「前歯でうまく噛めない」「麺類が食べにくい」といった前歯の噛み合わせのお悩みはありませんか?
それは「開咬(かいこう)」かもしれません。
この記事では、「前歯で噛めない」原因である開咬の症状やリスク、治療法、費用、期間を詳しく解説いたします。
この記事を読めば、開咬の原因と改善策、快適な食生活と自信の持てる笑顔への道筋が分かります。
前歯の噛み合わせでお悩みの方、お子様の歯並びが気になるご家族はぜひご覧ください。
Contents
1.前歯で噛めない、開咬の原因とは?
奥歯で噛んでも前歯が噛み合わない状態、それが「開咬」です。この開咬の具体的な状態と放置するリスクを解説します。
a.開咬の症状とは
開咬とは、奥歯を噛み合わせた際に上下の前歯が接触せず、隙間ができてしまう状態です。
主な症状として前歯で食べ物を噛み切れない、麺類をすすれないといった咀嚼の問題がございます。
b.開咬のリスク
開咬を放置すると、様々なリスクが生じてしまいます。
まず、前歯で噛めないことで奥歯に過度な負担がかかり、奥歯の摩耗や破損、消化不良を招く可能性がございます。
また、食べるのに苦労することで、食事の楽しみが減ってしまうこともあります。
他にも、顎関節に負担がかかることで、顎関節症を引き起こすリスクがあります。
さらに、特定の発音がしにくくなったり、口が乾燥しやすくなることで虫歯や歯周病のリスクが高まります。
2.開咬の治療方法
開咬は基本的に、歯列矯正で改善を目指します。
ここでは開咬の矯正治療の流れ、費用、装置などを解説いたします。
a.矯正治療の流れ
・カウンセリング
開咬の矯正治療は、カウンセリングから始まります。
まずは、患者様がどのようなことにお悩みで、治療によってどうなりたいか、といったご希望を詳しく伺います。
カウンセリングでは、「見た目を改善したい」「しっかり噛めるようになりたい」「発音を明瞭にしたい」など、どんなことでもご相談しましょう。
・精密検査
そしてカウンセリング後、より詳しくお口の状態を確認するために精密検査を行います。
具体的には、レントゲン撮影、歯の型採り、お口の中やお顔の写真撮影、虫歯や歯周病のチェック、顎の動きの検査などを行います。
・治療計画の作成
精密検査の結果に基づいて、患者様の要望や歯の状態に適した治療計画を作成します。
この治療計画にご納得いただけた場合、開咬の治療を開始します。
・治療開始
治療中は、月に1回程度の頻度で通院していただき、装置の調整や歯の動き具合のチェック、お口の中の状態の確認などを行います。
特に、矯正治療中は装置によって歯磨きがしにくくなるため、歯科衛生士によるクリーニングや歯磨き指導も行い、虫歯や歯周病を予防することも重要です。
・保定期間
歯並びが整った後、何もしないと歯は元の位置に戻ろうとする「後戻り」が生じることがあります。
これを防ぐために、治療後は「保定装置(リテーナー)」を装着する「保定期間」に入ります。
歯科医師の指示に従い、決められた期間・時間、しっかりと装着することが非常に重要です。
また、保定期間中も、数ヶ月に一度程度ご来院いただき、歯並びの状態やリテーナーの適合などをチェックする必要があります。
b.開咬の具体的な治療方法
開咬治療の多くは、歯列矯正によって歯を適切な位置に動かすことで治療します。
これに加えて、お口周りの悪習癖が開咬を引き起こしている場合、お口の癖を改善するための治療も必要です。
具体的な治療方法をご紹介いたします。
・矯正装置による歯の移動
ワイヤー矯正やマウスピース型矯正装置を用いて、歯に力を加え、少しずつ動かしていくことで、噛み合わせを改善いたします。
個々の歯の状態や治療計画によって、抜歯が必要な場合や、歯を動かす距離は異なります。
・筋機能療法(MFT)
開咬の原因として、舌で前歯を押す癖や指しゃぶり、口呼吸などの悪習癖が影響していることもあります。
これらの癖がある人は、矯正治療で歯並びを整えても、後戻りしてしまうリスクがあります。
そのため、お口の悪習癖を改善することで、正しい舌の位置や、飲み込み方、鼻呼吸の習慣化などを習得するためのトレーニングが筋機能療法(MFT)になります。
具体的なトレーニング内容には、舌や唇、頬の筋肉を鍛えるエクササイズ、正しい飲み込み方を意識する練習などがあります。
専門家の指導のもと、ご自宅でも継続していただくことが重要です。
c.装置の種類
開咬治療に使用する主な矯正装置には、以下のものがあります。
・ワイヤー矯正
歯の表面に「ブラケット」という小さな装置を取り付け、そこにワイヤーを通して力を加え、歯を動かしていく矯正方法です。
メリット
①比較的軽度なものから重度の開咬まで、幅広い症例に対応できる。
②マウスピース矯正と比較して、費用を抑えられる傾向にある。
③取り外しなど、自己管理する手間が少ない
デメリット
①装置が目立ちやすい
②装置の周りに食べかすが残りやすく、清掃に手間がかかる
③ワイヤーを調整した後、数日間は痛みや違和感が出ることがある。
・マウスピース型矯正
患者様一人ひとりの歯型に合わせて作られた、透明なマウスピースを段階的に交換していくことで歯を動かす方法です。
メリット
①装置が薄く透明なため目立ちにくい
②取り外せるため、歯磨きや食事がしやすい
③金属アレルギーの心配がない
デメリット
①1日20~22時間以上の装着が必要で自己管理が大変。
②マウスピース矯正だけでは対応が難しい症例がある
③水以外の飲み物や食べ物は、マウスピースを装着したままでは摂取できないこと。
なお当院では、見た目やご予算など、患者様のご希望や開咬の状態に基づき、最適な装置の使用をご提案させていただきます。
d.治療にかかる費用
開咬の矯正治療は、原則として自費診療(保険適用外)となります。
また、開咬治療の費用は、開咬の程度や使用する矯正装置、治療期間によって異なります。
<費用の目安>
・部分矯正(前歯など気になる部分のみ):30万円~
・全体矯正(上下すべての歯):70万円~
また、精密検査・診断料、毎月の調整料、保定装置料などが別途必要になる場合がございます。
e.治療期間
開咬の治療期間は、開咬の重症度、年齢、抜歯の有無、症状の程度や選択する治療法などによって変わってきます。
<期間の目安>
・部分矯正:半年前後~
・全体矯正:1年半~3年程度
これらはあくまで一般的な目安ですので、治療開始前に、担当の歯科医師からおおよその治療期間についてしっかりと確認をしておきましょう。
3.開咬治療の注意点
開咬の矯正治療を成功させるには、治療中の注意点がございます。
a.治療中の食事制限
矯正装置装着中は、装置の破損を防ぐため食事に注意が必要です。
ワイヤー矯正では、硬い物(せんべい等)、粘着性の高い物(キャラメル等)、繊維質の多い野菜(細かく切る工夫を)は避けた方が良い場合がございます。
これらは装置の変形や脱離、清掃困難の原因となるためです。
マウスピース型矯正装置は食事時に外しますが、装着したまま糖分を含む飲み物を摂ることで虫歯リスクが高まってしまいます。
また、熱い飲み物は変形、色の濃い飲食物は着色の原因になるため、飲食後は歯磨きをしてから再装着しましょう。
b.口呼吸の防止
開咬の原因の1つである口呼吸は、舌位を下げ、唇の筋力を弱め、歯並びにも悪影響を与えます。
また口呼吸は、口腔乾燥による虫歯・歯周病リスク増大、免疫力低下など歯並び以外のリスクも招きます。
普段から鼻呼吸を意識することで、必要に応じて口腔筋機能療法(MFT)で舌や唇の機能を鍛えることが、治療効果を高めることに繋がります。
c.自己管理の方法
矯正治療中は装置周りに歯垢が溜まり、虫歯や歯周病リスクが高まるため、毎日の丁寧な歯磨きが不可欠です。
ワイヤー矯正では、歯ブラシに加え、歯間ブラシやタフトブラシを使用し、磨き残しを防ぎましょう。
マウスピース型矯正装置でも、食事の度に歯を磨き、マウスピース自体も清潔に保ちます。
また、定期的な歯科医院でのクリーニングも重要です。
d.治療終了後の注意事項
矯正装置が外れても、後戻りを防ぐための保定期間が必要です。
保定期間中は「リテーナー」という保定装置を使用します。
また、指しゃぶりや口呼吸などの悪習慣は後戻りの原因になるため注意が必要です。
保定期間中も医院で定期的なメンテナンスを受け、歯並びをチェックし続けることで、良好な状態を長く保ちましょう。
4.まとめ
この記事では、前歯で噛めない原因である「開咬」の症状、リスク、矯正治療による治療法を解説いたしました。
開咬は食事や会話に影響するだけでなく、コンプレックスなどの精神面での問題を引き起こす可能性があります。
そのため、信頼できる歯科医院で適切な治療を行うことが重要です。
「自分も開咬かも…」「子供の前歯が気になる」など、ご心配なことがあれば、まずは専門家に相談しましょう。
本記事をお読みいただきありがとうございます。
何かご不明な点や、お悩みがございましたら、昭和歯科・矯正歯科にお気軽にご相談ください。

【監修者】
昭和歯科・矯正歯科
院長 木南 意澄
【資格・所属学会】
日本顕微鏡歯科学会 認定医
日本臨床歯科学会 会員
日本舌側矯正歯科学会 会員
日本先進矯正歯科学会 会員
OJ(オッセオインテグレーションジャパン)正会員
