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Column 矯正歯科治療コラム

歯並びを整えるムーシールドの効果と使用方法を解説

お子さんの歯並びで疑問をお持ちの方へ

こんにちは!筑肥線「九大学研都市駅」から徒歩6分、福岡市西区の「矯正」に強い歯医者さん、昭和歯科・矯正歯科です。
「矯正治療って本当に必要?」「子どもの歯並びが気になるけど、何から始めればいいの?」そんな疑問をお持ちではありませんか?
本記事では、矯正治療の基本情報から、治療の効果、メリット・デメリット、治療期間まで詳しく解説します。この記事を読むことで、矯正治療の全体像を理解し、ご家族やご自身にとって最適な治療方法がわかります。特に、お子さまの歯並びが気になるご家族や、歯科矯正を検討中の方はぜひ最後までお読みください。

 

ムーシールドとは?その基本的な解説

ムーシールドの定義と役割

ムーシールドは、口腔周囲筋のバランスを整え、正しい歯並びへ導くための矯正装置です。特に反対咬合(受け口)の改善に効果的で、装着することで下顎の過成長を抑制し、上顎の成長を促進します。乳歯列期の子どもに使用されるため、痛みが少なく幼児でも安心して使用できます。成長期に合わせた治療法として、骨格形成を正常に導く効果も期待されています。

ムーシールドが対象とする歯並びの問題

ムーシールドは、主に乳歯列期の受け口(反対咬合)の改善を目的としています。反対咬合は、下の前歯が上の前歯より前に出ている状態です。このまま放置すると、永久歯の歯並びに悪影響を及ぼす可能性があります。また、噛み合わせの不調和により発音障害や咀嚼機能の低下が生じる場合があります。

ムーシールドと他の治療法の違い

他の治療法として、ワイヤー矯正や床矯正がありますが、ムーシールドは取り外しが可能で、主に夜間装着する点が特徴です。そのため、痛みや違和感が少なく、幼児でも受け入れやすい装置です。ワイヤー矯正と比較して食事や歯磨き時に取り外せるため、口腔内を清潔に保ちやすく、虫歯リスクの軽減にもつながります。

 

ムーシールドの効果とメリット

歯並び改善におけるムーシールドの役割

ムーシールドは、歯並びの改善だけでなく、口腔機能全体のバランスを整える役割があります。
歯の並びを正常化するだけでなく、口腔筋肉の正しい使い方をサポートします。これにより、噛む力や発音の改善など、口腔全体の健康向上につながります。

歯科医師がすすめる理由

多くの歯科医師がムーシールドを推奨する理由は、早期治療で重度の反対咬合を防げる点にあります。また、取り外しが可能で子供への負担が少ないため、治療の継続率が高いことも特徴です。治療の手軽さに加えて、正しい顎の発育を促すことが科学的に証明されています。

歯科医師長期的な効果と成長への影響

ムーシールドは、成長期の骨格形成にポジティブな影響を与えます。特に、顎の成長が終わる前の治療に効果的です。正しいタイミングでの使用により、将来的な外科矯正の必要性を軽減できます。また、成長途中での使用により、顔のバランスや噛み合わせの安定化にも寄与します。

 

ムーシールドの使用方法

装着のタイミングと期間

ムーシールドは、就寝時を中心に1日10時間程度の装着が推奨されます。治療期間は通常6か月から1年程度です。装着時間を守ることで、効果的に反対咬合を改善できます。過度に短い装着時間では、治療効果が得られにくいため注意が必要です。

就寝時の装着について

夜間装着が中心となるため、日常生活への影響は少なく、無理なく続けられます。特に夜間は、口腔内のリラックス状態が保たれるため、装置の効果が高まりやすくなります。就寝時のみの使用であるため、幼児もストレスなく続けられます。

取り外しの注意点

食事や歯磨き時には取り外しが必要ですが、自己管理が難しい年齢のお子さまには親御さんのサポートが必要です。取り外し時の紛失防止のため、専用ケースに保管することが望ましいです。また、使用後は毎回洗浄し、清潔を保つことが重要です。

 

ムーシールドのデメリットとリスク

痛みや不快感について

ムーシールドの装着初期には、多少の違和感や圧迫感を感じることがありますが、徐々に慣れていきます。強い圧迫感が続く場合は、装着時間を短縮して様子を見ることも推奨されます。痛みが続く場合は、装置のサイズや形状が合っていない可能性も考えられるため、歯科医師の診断を受けることが重要です。大半の場合、数日から1週間程度で装置に慣れ、痛みは自然に解
消されます。

嫌がる子供への対処法

お子さまが装置を嫌がる場合、装着時間を徐々に増やす方法や、治療の必要性を丁寧に説明することが効果的です。親御さんの励ましや、治療の成果を説明することもモチベーション維持に有効です。子供が嫌がる原因として、違和感や痛みへの恐怖心も挙げられます。最初は短時間から始め、徐々に慣れさせるのが理想的です。お子さまが安心できるよう、装着の必要性や目的を分かりやすく説明することが大切です。

放置した場合のリスク

反対咬合を放置すると、永久歯の生え方や発音、顔のバランスに悪影響を及ぼす可能性があります。歯列全体の噛み合わせの悪化や、顎関節症のリスクも高まります。放置によって歯列の乱れが進行した場合、将来的に外科的手術を伴う矯正治療が必要になる場合もあります。さらに、口元の見た目の変化が原因で、子供の自信喪失やコンプレックスの原因になることも考えられます。

 

ムーシールドの治療期間

一般的な治療期間とは

ムーシールドの治療期間は通常6か月から1年ですが、症状の進行度や個人差により異なります。初期段階での受け口改善を目指す場合、比較的短期間で効果が得られやすいです。1年以上の治療が必要なケースでは、途中経過をしっかり確認し、必要に応じて装置の調整を行います。

受け口の改善にかかる時間

早期治療を行えば、多くの場合6か月以内に改善が見られます。ただし、装着時間の不足や装置の不適切な使用は、治療期間の延長につながる可能性があります。個々の成長のスピードによって結果が異なるため、定期的な経過観察が欠かせません。効果が出るまでの間、根気よく継続することが重要です。

個人差や成長の影響について

個人差や成長段階により、治療効果や治療期間は異なります。成長期の子供は、顎の発育が活発であるため、治療効果が得られやすい場合があります。一方で、すでに成長が進んでいる場合や、症状が重度の場合は、より長期間の治療が必要になることもあります。特に顎の発達が著しい時期に治療を開始することで、より効果的な結果が得られるでしょう。

 

ムーシールドを使用するタイミング

早期治療の重要性

早期治療は、反対咬合の進行を抑え、より短期間での改善を促します。幼少期の骨格が柔軟な時期に矯正を始めることで、永久歯の並びにも良い影響を与えます。早めの治療で、成長期における自然な発育をサポートし、矯正装置の使用期間も短縮できる可能性があります。

乳歯から永久歯への移行時期

乳歯から永久歯への移行期(3~6歳)が、ムーシールドの最も効果的な使用時期です。この時期に適切な治療を行うことで、成長とともに自然な歯並びが形成されやすくなります。乳歯の段階で矯正を始めることで、永久歯が正しい位置に生えるスペースを確保しやすくなります。

成長段階に応じた適用

お子さまの成長段階に合わせて治療を開始することが大切です。特に乳歯列期から混合歯列期(乳歯と永久歯が混在する時期)までが適しています。成長期の終わりに差し掛かると、矯正効果が低下する場合があります。成長スパートが終わる前の早期段階での治療開始が、効果的な結果を得るためのカギとなります。

 

開咬の改善による身体の変化

顔の変化と美的影響

開咬が改善されることで、顔の輪郭が整い、美的な印象が向上します。写真撮影や笑顔に自信を持てるようになることが多いです。見た目の改善により、自己肯定感が向上し、日常生活におけるポジティブな変化をもたらします。 社会的な交流の活性化にも寄与します。

健康へのポジティブな影響

適切な噛み合わせが得られることで、咀嚼機能が改善し、消化や全身の健康状態が向上します。特に、高齢者では栄養状態の改善にも繋がります。

 

ムーシールドの効果を最大限にする方法

日常生活での注意点

装置を清潔に保ち、装着時間を守ることが重要です。装置が汚れたまま使用すると、口腔内の細菌が増殖し、虫歯や歯肉炎の原因となる場合があります。定期的に装置を洗浄し、乾燥させることを心がけましょう。

親のサポートの重要性

親の協力が、装着の継続やモチベーション維持に大きく影響します。子供が装置を嫌がる場合、親がポジティブに声かけを行うことで、治療の継続がしやすくなります。親子で進捗状況を確認しながら、励まし合う姿勢も効果的です。

効果を持続させるための習慣

日常的に口腔ケアを徹底し、正しい噛み方を促すことが大切です。装置を正しく使用するだけでなく、歯磨きの習慣や定期的な歯科検診も重要です。継続的に正しい口腔ケアを意識することで、治療効果を長期間維持することができます。

 

まとめ

本記事では、ムーシールドの基本情報から効果、使用方法、デメリット、治療期間について詳しく解説しました。
本記事をお読みいただきありがとうございます。
何かご不明な点や、お悩みがございましたら、昭和歯科・矯正歯科にお気軽にご相談ください。

 

【監修者】
昭和歯科・矯正歯科
院長 木南 意澄 

【資格・所属学会】
日本顕微鏡歯科学会 認定医
日本臨床歯科学会 会員
日本舌側矯正歯科学会 会員
日本先進矯正歯科学会 会員
OJ(オッセオインテグレーションジャパン)正会員